「やまなし防災減災フェス2024」が5月11日、甲府駅北口アシストエンジニアリングよっちゃばれ広場・甲府市歴史公園、山日YBSホール(以上、甲府市北口2)で行われた。
甲府北口で「やまなし防災減災フェス」 山梨県警が災害対策活動車展示
県民と防災・減災について考える同イベントは昨年6月に初回が催され、今回で2回目。県内のメディア6社が連携・協力して開催した。
昨年はイベントのみだったが、今年は事前のキャンペーンで協賛企業にスポット支援を行ったり、テレビ局3社がテーマに沿って各局をクロス放送したり、天気予報でコラボしたりするなどして、防災・減災を考える習慣づけを促した。
当日会場には37の企業・団体が出展し、大規模地震や土石流の体験、防災知識を学ぶブースなどが並んだほか、メインステージでは、メディア6社による共同宣言、幼稚園児による「防災リズム体操」披露、ラジオ3局共同公開放送、気象予報士による「役立つ防災クイズ」、「お笑い吉本ステージ」が行われた。防災クイズ正解者・防災ヒーロー合格者・アンケート回答者には、協賛金の一部で能登半島地震の被災地支援として購入した、北陸4県(新潟・福井・富山・石川)の特産品が当たる抽選会も行った。
山日YBSホールでは、「能登半島地震から学べ!」をテーマにトークイベントを行い、照英さん、佐々木彩夏さん(ももいろクローバーZ)、秦康範さん(日本大学 危機管理学部 教授)、山本久美子さん(山梨日日新聞 論説委員)らが出演した。
「火山灰触り比べ」を体験した笛吹市在住の18歳女性は「桜島と阿蘇山と富士山の火山灰の触り比べをした。桜島付近には今もなお、こんな火山灰が降り続いていると思うと健康被害も大きそうだと思った」と話していた。
イベントには昨年を上回る50の企業・団体が協賛・協力・提供し、約5000人が来場したという。
イベントを統括する雨宮司さんは「2回目ということで前回よりも多くの企業団体の協力を受ける中で規模を拡大し、昨年より多くの親子連れに来場してもらいありがたい。運営側は、いざという時に備え、メディアの垣根を越えて協力し、皆で伝えることを体現していきたい。実際に災害があった時も皆でしっかり伝えていきたい。災害・減災に意識を持ってもらえるきっかけになるような恒例の一日になるよう続けていきたい」と話す。