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地域循環目指す青果店「熊鰹商店」、甲府・朝日通り商店街に移転 

「熊鰹商店」スタッフの2人

「熊鰹商店」スタッフの2人

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 青果店「熊鰹商店」(甲府市朝日)が、甲府朝日通り商店街に移転して、6月23日で2カ月がたつ。経営はDreammap(丸の内3)。

「熊鰹商店」日替わりのお弁当やパン

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 2020年5月にオープンした同店は、地産地消やフードロス解消を目指し、「身体に優しくおいしいもの」をコンセプトに山梨県産の野菜や肉、地域に根ざした地元店のパンや総菜、菓子、などを並べるほか、調味料の量り売りやミニマルやエコがテーマの生活雑貨も販売する。

 コロナ禍で飲食店が営業できず、農家が畑に野菜を余らせていたことから、仲卸業者から「甲府で有機野菜の販売をしてもらえないか」と声がかかり、販売し始めたのがきっかけ。試験的に販売していたところ、ニーズがあることが分かり、調味料なども置くようになったという。

 以前の店は2フロアに分かれており、買い物がし難しく、ワンフロアの場所を探していたところ同所を紹介してもらった。広さ10坪ほどの店の内装は、棚付けや間仕切り、壁の制作などを業者に依頼し、アドバイスを受けながらできることは『自分たちで行った』という。

 扱う青果は県産の有機野菜がメインで、市川三郷町・北杜市・塩山市の農家に集荷に回り、仕入れを行っている。移転後は、冷凍食品など商品数も増やし、火曜~金曜に日替わりで並べる地元店の総菜や弁当、パンや作り手が山梨の珍しい加工品などもあることから、来店客からは「マルシェのような店」とも呼ばれているという。

 小林紗和店長は「商店街に移って、店に入りやすくなったこともあり新規で来る人が増えた。地域の中で、いろいろな循環ができるような店を目指していきたい。体に優しく、おいしいものいっぱいの店」と話す。

 営業は、火曜~金曜の10時30分~18時30分。月に1回、朝日通り商店街のイベント開催日などに合わせて土曜も営業する。

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