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甲州・塩山「塩ノ山BON踊り大会」復活へ 商店街のにぎわい創出目指す

丸一仙三(かがみもち)さんと県内大学生。(写真提供=オフィスかがみもち)

丸一仙三(かがみもち)さんと県内大学生。(写真提供=オフィスかがみもち)

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 甲州市のおよっちょいぷらざ七里(甲州市塩山上於曽)で8月10日、「塩ノ山BON踊り大会」が開催される。主催は「オフィスかがみもち」。

「塩ノ山BON踊り大会」5年ぶり復活に向けCFで支援募る

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 コロナ禍で中止が続いていた塩山地区の夏祭りを、盆踊りの形で5年ぶりに復活。地域の伝統芸能や文化の継承と駅前商店街のにぎわい創出を目指し、住民参加型のイベントとして行う。

 甲州市は江戸時代から続く歴史や文化財、果樹農業やワイン産業で知られ、武田家ゆかりの地としても知られる。近年は移住者も増加。一方、中心市街地の商店街は郊外型大型店の進出や人口減少の影響を受け、2016(平成28)年の284店から2021年には265店へと店舗数が減少し、空き店舗が目立つようになった。こうした状況を受け、地域のにぎわいを取り戻すために同大会を企画したという。

 主催のオフィスかがみもちは、江戸時代から続く伝統芸能「太神楽」を全国や海外で披露する夫婦コンビ「かがみもち」が所属し、地元の芸能やイベントを通じて地域活性化に取り組む。今年の大会では、塩山音頭や武田節など地元に伝わる盆踊り曲を中心に、子どもから高齢者まで幅広い世代が参加できる内容にした。特に若い世代にはなじみの薄くなった伝統の踊りを体験してもらい、郷土愛の醸成を図るという。新作「甲府UFO音頭」やアニメソングも加え、時代に合わせたプログラムで構成する。

 会場の中心となる「およっちょいぷらざ七里」は、塩山駅前商店街の中央に位置し、普段から地域のイベントや交流の拠点として利用されている。大会当日は、一般公募のステージショーや盆踊りのほか、飲食や物販ブースも設け、「NOHAKO ENZAN(ノハコ・エンザン)」を飲食スペースとして使う。地元産の食材やワインを提供するほか、運営には地元のボランティアや商店主も加わり、顔の見える交流を重視する。

 甲州市、甲州市教育委員会、甲州市観光協会、甲州市商工会の後援を受け、紅白のれん会やジブラボ、甲州市文化協会舞踊部などが協力。開催に向け現在、クラウドファンディングを活用し、会場利用料や機材費、出演料などの費用の支援を呼びかけている。支援者には特製うちわや屋台チケット、オリジナルワインなどのリターンを用意する。

 かがみもちの2人は「地元の皆さんと顔の見える交流をしながら、商店街の魅力を再発見し、ふるさとの盆踊りを守り発展させることで、地域に笑顔の輪を広げたい。一緒に、この夏の思い出をつくるじゃん」と呼びかける。

 開催時間は16時~19時30分。雨天時はホール内で行う。

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