山梨県は1月27日・28日、甲府駅南口~甲府市役所を周回する自動運転バスの県民向け一般試乗会を行った。
県が国土交通省「令和4年度地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)」の採択を受け、実施している事業の一つ。
実施は県とオリンエンタルコンサルタンツ、山梨交通、先進モビリティ、日本信号がコンソーシアムを組成し共同で取り組む。
少子高齢化や人口減少が進む中、ドライバーの高齢化や人手不足が深刻化し、地域公共交通の維持が難しいなどの課題を踏まえた次世代モビリティー技術の研究を進める中、特定条件下での完全自動運転の運行を目指し、自動運転の技術検証・社会受容性向上を目的としている。
試乗会のほか、一般車や歩行者・自転車が混在する一般道の交差点などで、路側に設置したカメラやセンサーなどのインフラで検知した道路状況のデータを自動運転車両へ提供し、車両の安全運行を補足する「路車協調システム」による技術検証も行う予定。甲府駅~ゆめソーラー館やまなし(甲府市下向山町)までの約12.5キロを走行する。
当日、車両は日野自動車のポンチョを使い、約1.2キロの走行ルートを約15分で周回した。1日に11便を運行し、2日間で約200人が試乗した。
乗車した人は「全体的にスムーズだったが急に止まることもあった」「山梨にも早く普及してほしい」「小さい子どもたちは楽しそうだった」などと話していた。