NPO法人「フードバンク山梨」(南アルプス市徳永)が「フードバンクバレンタインアクション2024」と題し、食べきれないチョコレートや、子どもたちのためのお菓子の寄付を3月上旬まで受け付ける。
バレンタインに食べきれないチョコを寄付 フードバンク山梨が呼びかけ
寄付を受けることで食品ロスの発生を抑制することも目的とする。
同NPOは2008(平成20)年10月に設立、2009(平成21)年9月に法人化した。山梨県の食のセーフティーネット(安全網)を支えるフードバンクシステムを構築し、市民・企業・行政・福祉施設と協働して、「食べ物が無駄なく消費され、誰もが食を分かち合える心豊かな社会づくり」を目指す。
十分に安全に食べられるのに、箱が壊れたり、印字が薄くなったりして販売できない食品を企業から寄贈してもらい、必要としている施設や団体に無償で提供する活動を行っている。食品配布施設・団体は計144施設。
2010(平成22)年には行政機関の窓口に相談に訪れた食に困っている人へ食品を宅配便で届ける「食のセーフティーネット事業」の取り組みも始めた。
日本では、年間約500~800万トンの食品ロスが発生している一方、子どもの貧困率は13.9パーセント。7人に1人が貧困世帯で暮らしているという。
期間中の集まったお菓子はフードバンク山梨を利用する世帯に届ける。
広報担当の高野彩子さんは「食品は、食卓の必需品である米やおかず類を購入するので精いっぱいの家庭が多いという声を聞いており、フードバンクからのお菓子は子どもがとても喜ぶと聞いている。バレンタインはワクワクするものなので、支援する家庭にもワクワクを届けたい」と協力を呼びかける。
寄付は、フードバンク山梨・山梨フードバンクセンターまで持ち込むか、宅配便・郵便で受け付ける。野菜・果物などは取り扱っていない。食品・寄付の受付時間は平日8時30分~17時30分。バレンタインアクション後も常時、受け付ける。