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甲府駅から「金魚旅」 大和郡山市まで金魚伝来の道を歩いて再現

出発前の金魚隊一班の様子。

出発前の金魚隊一班の様子。

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 甲府駅で10月23日、大和郡山市市制70周年と金魚伝来300年を記念して行われる「金魚旅」の出発式が開催された。

金魚旅の出発式で演奏する和太鼓ユニット「阿羅漢 -ARAHAN-」

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 300年前に郡山城主として入城した柳澤吉里が、甲府から金魚養殖職人を連れてきたという歴史を再現するもので、甲府市から大和郡山市までの約440キロを11泊12日で歩く。

 出発式では、多くの関係者や参加者が旅の無事を祈願した。

 金魚旅の参加者は11の区間に分かれたルートを歩き、毎日およそ40キロの歴史的な道を4~6時間かけて歩きながら、柳澤吉里が歩んだ時代を体感する。歩行のルートは江戸時代に柳澤候が国替えで移動した際のルートに沿ったもので、甲州街道と中山道を通過し、大和郡山市の郡山城跡公園(奈良県大和郡山市)を目指す。各区間の宿泊施設や休憩地点でのサポートもある。

 参加者は、応募で集まったシニアリーダー出身者や一般ボランティアで構成し、区間ごとに約5人1組で歩行。1泊2日の日程で、それぞれの区間を進む。11月3日に大和郡山市の郡山城跡公園に到着する予定。

 大和郡山市の金魚文化を全国に広めることを目標に、歩行中の様子は、ネットで発信する。

 出発式オープニングでは、甲府市の和太鼓ユニット「阿羅漢 -ARAHAN-」による和太鼓演奏で会場を盛り上げた。

 運営委員長の小柳和也さんは「半年前に話が持ち上がり『本当に歩けるのか』というところから練習や講習を重ねやっとここまで来た。テーマは『つないでいく』。地域に愛着・感謝をもってつないでいき、次世代に何かを残せれば」と話す。

 上田清大和郡山市長は「300年前に甲府から郡山に来た5286人の子孫が郡山で生活している。感謝の気持ちを込めて、また新たなご縁や新たな出会いも大事にしながら両市が発展し続けるよう私たちの未来を見つける旅にできれば」と期待を込める。

 決意表明では金魚隊の一班リーダーとサブリーダーが「私たちが楽しまないと始まらない。メンバー全員で楽しんでいきたい」と意気込みを語った。

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