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「甲府まちなか社会実験2025」始動 公民連携で回遊性の向上目指す

昨年の「甲府まちなか社会実験」の様子。(写真提供=甲府まちなかエリアプラットフォーム)

昨年の「甲府まちなか社会実験」の様子。(写真提供=甲府まちなかエリアプラットフォーム)

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 甲府まちなかエリアプラットフォーム(AP)が8月20日~11月30日の約3カ月間にわたり、甲府のまちなかエリアで「甲府まちなか社会実験2025」を行う。

「甲府まちなか社会実験2025」 運営補助・出店・市民参加の3募集

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 実験は、行政と民間が協力する「公民連携」の取り組み。再整備が計画されている舞鶴城公園南広場、オリオン通り、中央公園を中心に、「居心地の良い公共空間づくりや回遊性の向上」を目指す。

 APは、甲府のまちなかに「大好きな甲府の日常」をつくる「甲府まちなか未来ビジョン2025」を掲げ、今回の社会実験はその効果と課題を検証する場となる。

 3つの主要会場では、それぞれの特徴を生かした実験を行う。舞鶴城公園南広場では、甲府城の歴史的価値に沿った居場所空間を創出。オリオン通りでは、ベンチ・テーブルの設置やポップアップストアを通じて日常の滞留を生み出す。中央公園では、スケートボードやダンスができるゾーンを設け、若者たちが交流できる「プレイアブル」な森林公園を目指す。

 2024年の社会実験では、参加者の97%以上から「満足した」という高い評価を得た。これらの成果を踏まえ、本年度の実験では、「プロジェクトの自走化・定常化に向け基盤を固めていく」という。

 甲府市地域デザイン課の加藤友浩さんは「社会実験は昨年に続いて2回目。昨年の実験では、居心地のいい場所づくりに向けたニーズの確認や課題の抽出を行い、その結果を基に今年2月、『甲府まちなか未来ビジョン2025』を策定した。今年は、ビジョンに掲げる『大好きな甲府の日常』の実現を目指して、期間を3カ月に延長し、日よけやベンチなどの増設やストリートスポーツゾーンの設置、体験教室の開催、少数店舗の出店を公募で行うなど、将来的な再整備に向けて、より居心地の良い空間づくりにつながるように取り組む。このほか、コンポストやリユースタンブラーを活用した循環型の取り組みや、会場内とウェブで、まちなかに来たくなる『偏愛情報』も発信していく。最新情報は、ウェブ、SNSなどでチェックし、街なかをぐるぐる回って楽しんでいただけたら」と呼びかける。

 今回の取り組みでは、運営補助アルバイトの募集や出店・イベント利用の公募も行っている。実験で集められた知見やデータは将来の再整備に活用され、「市民が誇りを持てる『わたしが好きな、まち』の実現につなげていく」という。

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