
山梨県出身のラッパー「PONEY」さんが9月20日、5枚目のソロアルバム「元氣ガ出ルALBUM」の先行シングルのリリースを記念したライブを昭和町のカフェ「タノカンダ珈琲(コーヒー)」(昭和町西条)で開催した。
アルバムは12月の配信に先立ち、9月から毎月1曲ずつ先行シングルを公開している。第1弾の「ふしぎな事」は9月8日に配信。同時にミュージックビデオ(MV)も公開した。楽曲はPONEYさんが人生の中で出合った不思議な体験を表現し、体験を追体験できるような構成のMVは長野のヒップホップクルー「洗脳解除JP」が監修した。第2弾の「DeJa vu」は9月20日に配信。「無意識に過ぎてしまう時間を見つめ自分の時間を生きる、そんな思いから生まれた楽曲」だという。両曲のMVは10月19日、PONEYさんのユーチューブチャンネルで公開予定。
第3弾は10月10日に配信予定の「DEMO」。デモに着想を得てPONEYさん自身の視点を重ねた作品で、「首相官邸前デモや財務省解体デモ、それぞれの人たちがそれぞれの思いで声を上げている。この楽曲はラッパーPONEYのデモ」と話す。
当日は約40人が来場。これらの新曲を中心に披露し、観客に向けてアルバム完成に向けた取り組みを報告したほかバンドセッションも行いった。
PONEYさんは1985(昭和60)年山梨県生まれで、現在、「最長ラップマラソン」のギネス世界記録保持者。これまでに4枚のアルバムと3枚のEPを発表、2011(平成23)年には「B-BOYPARK」MCバトルで優勝し日本一となった実績を持つ。挑戦的な活動も多く、コロナ禍の影響でライブが全て中止となった2020年には妻と共に47都道府県を巡るストリートライブツアーを敢行。122日間で64カ所に滞在してパフォーマンスを行った。自身の挑戦を記録したドキュメンタリー映画「48Hours of LIFE」も公開されているほか、FM FUJIのラジオ番
組「サタデイナイスパニック」のDJも担当する。
PONEYさんは「ライブハウスだと行きにくい人も気軽に来られるようにカフェでの開催を決めた。若い頃から音楽に触れられる機会を作れればと、中学生までは無料で案内した。音楽文化の広がりにつながれば」と期待を込める。