任意団体「トップファンやまなし」が6月9日、4U(甲府市丸の内2)で「チャレンジハイスクール~高校生のやりたいこと実現プロジェクト~」のキックオフイベントを行った。
チャレンジハイスクール 高校生のやりたいこと実現プロジェクトキックオフ
「山梨県の活性化」「なりたい自分に向かって学生時代に成長すること」を大切にしながら、2020年5月から山梨県内外の学生で活動する同団体が、これまでの経験を生かし、高校生が地域でやってみたいことをサポートする企画を1月に立ち上げ、1月~3月までの約2カ月間で第1回目の開催を終えた。
「何か挑戦したい気持ちはあるけど自分が何をしたいのか分からない」「したいことはあるけど、どう進めていいか分からず一歩目が出ない」高校生たちに向けた同プロジェクト。2ヶ月間で実行できる範囲内でプロジェクトを実現することを目標に、対象とする高校生たちが一つの成功体験を持てるようなイベントを設計しているという。
2回目となる今回は、キックオフの後、7月14日の中間報告会、8月11日の最終報告会の3ステップで行う予定。
当日は、10人の高校生が参加し自己分析をしながら地域でやりたいことを考え、「平和教育~山梨で平和を伝える絵本を作りたい」「移動手段~山梨の交通網のぜい弱さを回避したい」「空き家活用~空き家活用を身近にするために、カフェを開きたい」「魅力発信~山梨県民が考える、山梨の魅力を発信」「探究学習~探究の面白さをみんなに伝えたい」の5つのプロジェクトが立ち上がった。各プロジェクトにメンターが付き、8月の最終報告会に向けてチーム作りと目標立てを行った。
都留文科大学1年でメンターを務める海野弥羅さんは「私がメンターを担当するグループは『空き家活用をもっと身近にしたい』という思いを持ち、空き家を活用したカフェ開業を目指す、4人組グループ。第1回からの引き継ぎプロジェクトということもあり、ある程度内容は固まっているが、活動費をどうするか、メニューに使う食材をどこから調達するかなど、課題もたくさんある。そんな状況でも『絶対カフェを開業させる』という強い思いを持ち活動する高校生たちの姿に引かれ、第1回、第2回と担当させてもらうことになった。やるからには、最終報告会までに絶対カフェを開業させたい。プロジェクトを通して、高校生と一緒に成長していけたら。他にも、ワクワクするプロジェクトが立ち上がっているので、今後の高校生の活躍に期待してほしい」と話す。