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山梨大学生、規格外サツマイモでメニュー開発 アグリロス解決へ

RENSA代表の岩田遙さん、山梨大学3年の高松陽子さんと試食会の参加者。

RENSA代表の岩田遙さん、山梨大学3年の高松陽子さんと試食会の参加者。

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 山梨大学3年の高松陽子さんが規格外のサツマイモを活用したメニュー開発を行い、11月13日、山梨大学厚生会館内のカフェでメニューのお披露目と試食会が開かれた。

山梨大学生が開発した規格外サツマイモメニュー

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 同取り組みは、フードロスを活用した6次加工品の販路開拓を行うRENSA(甲州市大和町)が山梨の中小企業と大学生をつなぐ学びの場「Miraiプロジェクト」の一環として行った。

 RENSA代表の岩田遙さんは2年前、コロナ禍で犬を飼うため東京から山梨へ移住。知り合った農家は皆、出荷できない農作物を当たり前のようにどこでも捨てていたことに違和感を覚えたという。アグリロスとは、畑農産地で起きている農作物のロスのこと。「山梨県アグリロスプロジェクト」と名付けられた同取り組みは、北杜市明野の農家「あけの」と連携し、毎年約3トンが廃棄されているサツマイモ「紅はるか」の有効活用を目指す。農家側も独自の貯蔵庫で糖度を上げる工夫や有機肥料の使用など、品質向上に努めているという。

 岩田さんは「どれほど捨てているのか農家は数えていないから分からない。アグリロスは見逃しがちだが、大きな社会課題なのでは。プロジェクトを通してさまざまな人が『知る・関わる・感じる・変わる』ことで可能性を感じる」と話す。

 高松さんは、元々「アグリロス」に興味があったこと、岩田さんが熱く語るのを聞き引き込まれたことなどの理由でプロジェクト参加を決意。自身がアルバイトをしている学内のカフェの店長に協力してもらいながら、農業体験を通じてメニュー開発に取り組んだ。

 完成したメニューは「焼き芋香ばしラテ」(アイス・ホット、320円)と「さつまいもとクリームチーズのデザートドッグ」(380円)。高松さんは「ペルソナの設定や現実的な価格設定が難しかった」としながらも、「全体的に楽しく活動できた」と振り返える。

 同カフェで12月16日から2週間限定で提供する。営業時間は11時30分~15時。土曜・日曜定休。

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