
戦国武将・武田信玄をしのぶ「信玄公祭り」が4月4日~6日までの3日間にわたり、甲府で、開催された。
コロナ禍の影響で近年は中止や秋開催が続いていたが、今年は信玄の命日である4月12日にちなみ、6年ぶりに春開催が復活した。
4日に行われた信玄公祭りの前夜祭「湖衣姫コレクション」(舞鶴城公園自由広場)では7人のファイナリストから、グランプリに志村幸花さん、準グランプリに雨宮凜果さんと古屋敷侑さんが選ばれた。選ばれた3人は翌5日の「甲州軍団出陣」で湖衣姫行列に参加し、1年間、山梨県観光PRクイーンとして活動する。
祭りのメインイベント「甲州軍団出陣式」は2日目に行われ、川中島合戦をテーマにした壮大な武者行列が行われた。総勢1000人以上の武者たちが甲冑(かっちゅう)姿で集結し、甲府市内を練り歩いた。信玄役には元宝塚歌劇団トップスターの紫吹淳さんが選ばれ、馬上から「いざ出陣」と号令を発すると、観客の拍手と歓声に包まれながら進軍を開始。山本勘助役は山梨出身の俳優・元宝塚歌劇団月組男役の優ひかるさんが務めた。
信玄公祭りは1947(昭和22)年に始まり、山梨県最大級の祭りとして知られる。特に「甲州軍団出陣」はその迫力と規模から国内外で注目されている。今年の開催では舞鶴城公園の桜が満開となり、春の観光シーズン幕開けを告げる象徴的なイベントとなった。