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甲府空襲から80年 復興の象徴「甲府七夕まつり」に7万8000人

「甲府七夕まつり」舞鶴城公園南広場短冊エリアの様子。

「甲府七夕まつり」舞鶴城公園南広場短冊エリアの様子。

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 甲府市中心市街地で7月5日~7日までの3日間、「甲府七夕まつり」が開催された。

甲府空襲から80年 復興の象徴「甲府七夕まつり」に7万8000人

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 甲府七夕まつりは、1945(昭和20)年7月6日から7日にかけて発生した甲府空襲による甚大な被害からの復興の象徴として、1950(昭和25)年に始まった歴史を持つ。以来、地域の夏の風物詩として市民に親しまれ、今年で75回目を迎えた。

 3日間で約7万8000人の来場者を記録した今年は、メイン会場を舞鶴城公園南広場(甲府市丸の内1、スクランブル交差点)に移し、ステージイベントを繰り広げたほか、短冊エリアや復興支援ブースを設けた。来場者は願い事を書いた短冊を飾ることができ、復興の歴史や平和への思いを新たにする場となった。「こうふ亀屋座」「小江戸甲府花小路」など新たな小江戸情緒のエリアが加わったほか、春日通りには約20台のキッチンカーが並び、地元グルメや多様な料理を提供した。銀座通りでは色とりどりの七夕飾り(吹き流し)が通りを彩り、屋台が軒を連ね、多くの人でにぎわいを見せた。

 甲府商店街連盟加盟の大型店や各商店街でも七夕にちなんだイベントや装飾を展開し、街なか全体が華やかな雰囲気に包まれた。商店街ごとに趣向を凝らした七夕飾りや催しを行い、浴衣姿の来場者や家族連れがまち歩きを楽しむ姿が見られた。

 甲府商店街連盟の久保田直樹専務理事は「混雑緩和、動線をしっかり作り、安心安全に来られるようにメイン会場・本部を移した今回は、結果的に良かった。今年はポスターにQRコードを記載し、詳細を閲覧してくれた人も多かった」と振り返る。、「今年は戦後80年。甲府空襲の復興復活の意味で始めているこの祭りは、黙とうをささげ、市長・商店街会長のテープカット、ステージも『フラダンス』『ベリーダンス』など平和への願いを込めて組み立てている」と話す。

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