気候危機や脱炭素の基礎知識を身につけ、持続可能なまちづくりや地域づくりについて学ぶことができるカードゲームを使ったイベント「脱炭素まちづくりカレッジ」が12月3日、山梨県立図書館(甲府市北口2)で開催された。主催はNPO法人「イシュープラスデザイン」(東京都文京区)。
2022年7月に始まった同イベント。これまでに全国で延べ184回開催し、約4000人が参加したという。
当日は環境課題に興味のある行政職員や事業者、学生など7人が参加した。気候危機・脱炭素の基礎知識レクチャー、ゲームプレー、ゲームから得た学びや気付きを共有する対話の時間を通し、まちづくりを中心にした脱炭素の基本から実践までを学んだ。
ゲームプレーの時間では、行政、金融機関、民間企業などの地域プレーヤーとして、2030 年までに地域全体の温室効果ガス排出量の半減に向けて、さまざまなプロジェクト実施にチャレンジするシミュレーションゲームを体験した。
同NPOの佐藤理恵さんは「脱炭素まちづくりという考え方を、日本全体が当たり前に持っている共通認識としてリベラル・アーツにしたい。イベントを通して課題に関心を持つ人同士がつながり、次のアクションにつながれば」と期待を込める。