![古民家を改装したゲストハウス「Kuuhouse 農泊 ちかはぎ空の家」(市川三郷町山保)を滞在拠点に、2日間で農作業や地元の湖でテントサウナなどを体験した](https://images.keizai.biz/kofu_keizai/headline/1703592476_photo.jpg)
農作業などの農泊プログラムを体験しながら、ストレスの変化を実際に数値で確認できるモニターツアーが11月12日から12月16日にかけて、市川三郷町など県内の4カ所で開催された。
「ストレス計測つきやまなしリフレッシュ農泊ツアー」は、首都圏の企業や働く人を対象に、農作業や農泊を体験する中で、ストレスが軽減されることを実際に測定し数値として実感してもらうもの。
12月13日・14日に「Kuuhouse 農泊 ちかはぎ空の家」(市川三郷町山保)で行われたツアーでは、首都圏の会社員など5人が参加。地元の特産品である大塚にんじんなどの収穫体験を行ったり、温泉に入ったりする前後でのストレス値を測定し、実際にストレスが軽減される様子を確認した。
農山村地域の活性化を目指す山梨県は、農作業には脳内のストレスホルモンを軽減させる効果があるという研究報告に着目。科学的にストレス軽減を「見える化」することで、健康経営に関心を持つ企業の新たな需要開拓を目指し、2022年度、農村でのリフレッシュ農泊プログラム作りの支援を始めた。
店主の鈴木美樹さんは「これまでも個人的な感想はもらっていたが、実際に数値で見える化することで実感できたし、勉強になった。収穫体験前と後で数値が60以上下がった人もいてびっくりした」と振り返る。
参加者からは「いかに自分が時間に追われ前のめりになって過ごしているかを実感した。市川三郷町の皆に『本当の豊かな暮らし』というものを見せてもらった」などの声が上がった。