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復活させた義母の駄菓子店で「おはなし会」子どもたちの居場所づくり

店主の島津はるみさん。午前中は勤めながら、火曜・木曜・土曜の午後は駄菓子店を営む。

店主の島津はるみさん。午前中は勤めながら、火曜・木曜・土曜の午後は駄菓子店を営む。

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 甲府の駄菓子店「シマヅ」(甲府市朝気1)内「ハルノナ文庫」で2月17日、「おはなし会」が開かれる。

駄菓子店屋「シマヅ」と「ハルノナ文庫」

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 同店は、店主の島津はるみさんの義母が1970(昭和45)~2010(平成22)年に営んでいたが、80歳を超え営業が難しくなり閉店し、店舗部分は倉庫になっていた。2019年に義母が他界。完全な空き家になった。

 島津さんは近所の甲府東小学校で、ボランティアで読み聞かせを行っていたこともあり、本がたくさん集まっていた。空き家を利用して皆が集まる文庫を作れないかと考えた島津さんは「本だけでなく、子どもたちが喜ぶものは何か」と考え、義母の駄菓子店が頭に浮かび復活を決意したという。当時の面影を残しながら自らDIYで改装し、2021年11月に駄菓子店「シマヅ」と「ハルノナ文庫」をオープンした。

 店内は、駄菓子を並べるスペースのほか本棚に絵本を並べる。小上がりには、ちゃぶ台があり、本を読むスペースも備える。

 おはなし会は小学校の読み聞かせボランティアの仲間2人と2021年12月に初開催。その後、コロナ禍の影響で半年行えなかったが2022年4月に再開し、毎月第4土曜に開いている。子どもたちが喜んでくれるよう試行錯誤し、2022年11月には、読み聞かせ後に折り紙やしおり作り、茶の点前などのワークショップも始めた。

 島津さんは「子どものことを見る人がいるし、来る場所があることを知ってほしい。そのために長く続けて、いつでも来られる居場所をつくりたい。本を読んだり、駄菓子を買ったり、話したり…訪れる理由は何でもいい。大人も子どもも楽しめる場所なので、いつでも来てほしい」と呼びかける。

 営業は、火曜・木曜の15時~18時と土曜14時~18時。おはなし会は毎月第4土曜の13時30分~14時(2月は第3土曜に開催)。

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