甲府市が現在、「みち活チャレンジWEEK」をオリオン通り(甲府市丸の内1)で行っている。
「みち活チャレンジWEEK」農業のワークショップ&農産物等の販売
公共空間を官民で活用しながらまちづくりを進めていくため、市民の公共空間利活用のハードルを下げ、より使いやすい環境をつくることを目指す同イベント。2023年度甲府まちなか公共空間活用円滑化のための社会実験として行う。
市は、公共空間の使い方を示した「甲府まちなかみち使いガイドブック」を作成。応募のあったまちづくりに関心にある民間にガイドブックに沿った申請手続きや、椅子・テーブルなどの備品を貸し出すなどのサポートを行い、期間中5つの企画を展開。併せて、ガイドブックの配布や意見募集を行う。
意見募集は市の声がけで2023年3月に立ち上げた、「まちなかエリアの魅力アップ・エリア価値向上」のため官民連携による組織「甲府まちなかエリアプラットフォーム」で行っている「まちの指針(ビジョン)」づくりに関するもの。
初日の3月4日は、「やまなし農業女子プロジェクト」学生メンバー代表の高松陽子さんが農業ワークショップと農産物・加工品の販売を行ったほか、稲山貴則建築設計事務所がストリートファニチャー「半透明なサイドテーブル」を設置した(3月10日まで)。
立ち寄った高齢者は「以前は岡島の中のベンチで休憩していたが無なってしまった。駅まで行くのに休憩する場所があるのはうれしい」などと話していた。
9日は、アソブパークの「ミニチャリレース」「ダブルダッチ」「ダンス」や、こうふぐらし研究所・koko de iroiroの「MITITABE(みちたべ)イベント」(=キッチンカーの出展や交流イベント)、市主催の「まちなかトークイベント」を実施。10日は、まちなか出張駄菓子屋「こどもや」が出店する。
甲府市企画財務部政策推進室地域デザイン課の加藤友浩さんは「今回の社会実験は、普段使いたいと思っても使いづらい、公共空間を活用する際の手続き方法をガイドブックを作成して分かりやすくすること、椅子や看板、テントなどの備品を借りられるようにすることで、活用のハードルを下げて、民の『やりたい』を後押しするステップの一環で実施する。行政は公共空間の提供や制度づくりなど、民間は魅力的なコンテンツをつくっていくなど、互いの得意を生かして連携し合うことで、暮らしを豊かにしていくことが大切。このようなステップを積み重ねていきたい」と話す。
今月10日まで。