県立スタートアップ支援センター(甲府市川田町)が11月5日に開業した。施設名は「CINOVAYAMANASHI(チノバヤマナシ)」。
山梨県立スタートアップ支援センター「CINOVAYAMANASHI」
同施設は、県立青少年センター旧本館を改修して整備されたスタートアップ支援の拠点で、山梨県がeiicon(東京都京区)に運営業務を委託する。
名称の「CINOVA」は「CENTER OF INNOVATION YAMANASHI」の略で、「知の場」という意味を持つ。県内外のスタートアップ企業、地元企業、大学、自治体、金融機関などが共創し、新たな価値創出を目指す。 施設内にはコワーキングスペース、イベントスペース、カフェ、配信ブース、シェアキッチン、ものづくりスペース、個室オフィスなどを備え、活動に対応する環境を整える。
山梨県はこれまでも「STARTUP YAMANASHI OPEN INNOVATION PROGRAM」、県内企業と全国のスタートアップの共創を推進してきた。新たな開業により、年間を通した支援を強化し、持続的なスタートアップエコシステムの形成を目指す。
当日は開業を記念するオープニングイベントを行った。長崎幸太郎県知事や県議会議員が出席し、あいさつしたほか、施設紹介、トークセッション、入居するスタートアップ企業によるピッチ、ネットワーキングなどを行った。
今後のイベントとして、「ニュービジネスフェスやまなし2025」を11月22日に開催予定。スタートアップコンテストや学生によるビジネスアイデア発表などを行う。
山梨県産業政策部スタートアップ・経営支援課長の久保嶋昌史さんは「当施設がスタートアップ支援の象徴的施設として新たなビジネスが次々と生まれる拠点になれば」と期待を込める。
個室利用料は月額2万8800円~。コワーキングスペース利用料は、日額=400円、月額3,400円。会議室などの利用は300円~。