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夢甲斐塾、甲府で公開例会 「食から見える未来」をテーマに

夢甲斐塾21期生リーダーで「やまなしラボ」を運営する飯島正剛さん

夢甲斐塾21期生リーダーで「やまなしラボ」を運営する飯島正剛さん

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 夢甲斐塾(甲府市朝日2)が4月6日、山梨県立文学館(貢川1)で「食から見える未来」をテーマに公開例会「ひと こと もの」を開催した。

夢甲斐塾、甲府で公開例会 「食から見える未来」をテーマに

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 夢甲斐塾は2001(平成13)年、山梨県のリーダー育成事業としてスタート。2004(平成16)年には完全自立し、民間組織として「志を磨く学び舎(や)」として活動している。20年間で学んだ塾生は400人を超え、現在は山梨県内外で活躍しているという。現在は、3代目塾長の入倉要さんが指揮を執り、23期生が活動している。

 21期生リーダーで「やまなしラボ」を運営する飯島正剛さんが中心となって開いた今回の例会。身近な食から「地域・人がより豊かなものになるような学びや気づきの機会」にすることを目的に、山梨総合研究所特別研究員の千野正章さんの「モロコシのススメ」、建設会社兼設計事務所取締役・防災士の三枝則子さんの「これからの食と地産地防」の講話の後、トークディスカッション、質疑応答を行った。当日は、一般参加者や歴代の塾生、合わせて79人が参加した。

 千野さんはスイートコーンの生産者で、「新しい栽培方法」の研究者。これまで栽培が困難とされていた抑制スイートコーン(秋モロコシ)の簡易的で安定的な栽培方法を見いだした。甲州もろこし栽培の歴史を持つ山梨県は、スイートコーン栽培の最適地と確信し、日本一のスイートコーン産地にしようと取り組んでいる。

 三枝さんは、22期夢甲斐塾生。学生時代に阪神淡路大震災の被災地を訪れたことをきっかけに防災に関心を持つ。ボランティア団体「防災ブレーメン」を設立し、本業の設計士の知識や子育ての経験などを生かし、食の大切さと地域防災力の向上を融合させた「こども防災食堂」に取り組む。

 飯島さんは「夢甲斐塾で学んだことを実践として形にした。食をテーマに身近な社会課題に気づいてもらい、行動のきっかけになれば。若い人や親子に興味を持ってもらい、夢甲斐塾としてもさまざまなかたちで山梨やコミュニティーに関わらせてもらい、いい方向に進めれば」と話す。

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