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山梨県立図書館で空き家問題テーマのボード体験会 協力型で課題解決

空き家再生をテーマにしたボードゲーム「HAUSKETTE(ハウスケッテ)」完成お披露目会でプレーする様子。

空き家再生をテーマにしたボードゲーム「HAUSKETTE(ハウスケッテ)」完成お披露目会でプレーする様子。

 山梨県立図書館(甲府市北口2)で4月23日、空き家再生をテーマにしたボードゲーム「HAUSKETTE(ハウスケッテ)」の完成お披露目会が開催された。主催はHAUS KETTE制作委員会。

空き家再生をテーマにしたボードゲーム「HAUSKETTE」

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 同ゲームは、空き家が増えていくまちを舞台に、参加者それぞれの得意分野と仲間の力、さらに専門家の協力も得ながら、チームで課題解決を目指す協力型ボードゲーム。空き家の裏側にある課題を読み解き、作戦を立てて解決していく流れを通じて、地域課題への理解を深める構成。

 山梨県は2023年時点で空き家率20.42%と全国4位の高さで、県内には8万7200戸の空き家が存在する。甲府市でも市内に3618軒の空き家があり、2030年には4400軒を超えると推計。空き家問題への理解促進と対策の必要性が高まっている。

 当日は、イントロダクションと趣旨説明で始まり、ルールの大まかな説明、ゲームプレー、振り返りと感想共有の流れで進行した。参加者は4人1組でゲームをプレーし、ルールは初めてでも進行役がカードの扱い方や解決の手順を適宜フォローする想定で、ゲームに慣れていない参加者も参加しやすい内容。

 完成版をいち早く体験できるほか、制作側から開発の背景やゲームの狙いについて説明を聞く時間も設けられた。参加者から寄せられた感想や意見は、今後の販売や活用方法、導入先の検討などに反映するという。

 ゲームデザインはコミュニティデザインラボmachi-kuの安藤哲也さんが担当、アートワークはビジュアルアンドエコー・ジャパン、テキスト監修は梅鉢不動産、印刷製本はツルミ印刷と萬印堂が手がけた。甲府市まちづくり部まちづくり総室空き家対策課、100人の本屋さん、文化沼、NPO法人「トップファンやまなし」などが協力した。

 同事業は令和7年度国土交通省空き家対策モデル事業の採択により実現。同事業は、NPOや民間事業者等が手がける、創意工夫がありモデル性の高い空き家対策に関する取り組みを国が直接支援し、その成果の全国展開を図る制度。企画はNPO法人「イエカラ」(甲府市青葉町)が担当。同NPOは2022(令和4)年11月に設立され、山梨県全域の遊休不動産や資源を創意工夫によって活用することで地域課題の解決に取り組んでいる。

 同NPO代表の新井円さんは冒頭、「子どもたちにゲームをしてもらい家に帰って空き家について話をしてもらい、空き家に関心がない30~40代の女性が考えるきっかけがつくれればと思い開発した」と話す。

 参加した男子大学生は「テストの時よりも分かりやすくなっていて、初めましての人と、初めてのプレーでも楽しめまた。すごく良い選択肢のカードに見えても、あとからトラブルになるカードだったり、空き家問題の難しさに触れながら、他の人と協力し、解決していくやりがいを想像することができた」と話していた。

 制作委員会は現在、ゲームの全国展開へ向けクラウドファンディングで支援を呼びかけている。

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