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ワインパミスを活用したグラノーラ アップサイクルフード開発団体が商品化

「FUJISAN  UPCYCLED  FOOD  PROJECT(FUFPフープ)」の氷室美里代表(写真左)とアドバイザー、アートディレクション・料理家の安藤千英さん(写真右)。(写真提供=FUFP)

「FUJISAN UPCYCLED FOOD PROJECT(FUFPフープ)」の氷室美里代表(写真左)とアドバイザー、アートディレクション・料理家の安藤千英さん(写真右)。(写真提供=FUFP)

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 「FUJISAN UPCYCLED FOOD PROJECT」(FUFPフープ)が現在、ワインパミスを活用したグラノーラ製造に取り組んでいる。

ワインパミスを活用したグラノーラ アップサイクルフード開発団体が商品化

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 富士山周辺の食材を使ったアップサイクルフードの開発・提案を行う同団体は、2020年7月に家族で福岡県から山梨県に移住した代表の氷室美里さんが立ち上げた。

 氷室さんは移住当初、一人で県内のさまざまな場所に出かけ、土産やその地域のものをよく見ていた。出身地の北九州で取り組んだ土産企画やまちづくりの経験を思い出し、「山梨でも何かワクワクするようなことができないか」「果物や野菜が豊富なこの地にある食材を使っておいしいものを作りたい」と思うようになったという。

 2022年1月、同郷で東京在住の料理家・安藤千英さんに「富士山周辺の食材でおいしいものを作りたい」と相談。富士山が好きだった安藤さんは一緒に取り組むと即答し、プロジェクトが動き始めた。その後、雑誌に掲載されていた「こまどり菓園」を営む神戸在住の近藤愛子さんにSNSで連絡を取り、協力してもらうことに。同年9月のオンラインでの顔合わせ以来、月1回のオンラインミーティングを重ね、たどり着いたアイデアが、ワイン醸造の工程で出る「ワインパミス(ブドウの皮や種)」を活用したグラノーラだったという。その後、フィールドワークなど約2年間の活動を経て完成した。

 ワインパミスは県内だけでも年間約1万トンが廃棄されるとされる。「グラノーラを通して、フードロスを身近に感じてもらい、付加価値を付けて新たな商品にするアップサイクルフードを考えるきっかけになれば」と期待を込める。

 氷室さんは「移住してワインパミスの存在を始めて知った。ほとんど廃棄されている食材を食べることで知ってほしい。『アップサイクルできる食材はいろいろあるかも』とフードロスに目を向けて、一人一人が気づくきっかけになれば。今回のプロジェクトを始めて友達がたくさんできた。移住して心細いと感じる人がコミュニティーに入っていくのは楽しくもあるんだなと感じた。プロジェクトとして立ち上げることでいい出会い、人生の楽しみが広がった。メンバーが県外にいるので、地域のコミュニティーネットのほか、離れていてもつながることの可能性を感じた。現代らしい開発の仕方だった」と振り返る。

 クラウドファンディング(CF)サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で現在、協力を呼びかけている。グラノーラ、ワイン、香茶、焼き菓子セットなどのほか、体験型のリターンを用意し、7月29日まで受け付ける。

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