山梨県身延町の金龍山常幸院(身延町常葉)で7月3日~5日の3日間、「南山梨の妖怪神様展2026」が開催される。主催は妖怪掛け軸専門店「大蛇(おろち)堂」。
南山梨に伝わる妖怪や神様を掛け軸絵とお話会で紹介する同企画。会期中は怪談会やトークショー、ゆかりの地を巡るバスツアーなど関連イベントも行う。会場の金龍山常幸院は、アニメ作品「ゆるキャン△」に登場する寺として知られ、近年は若い世代の参拝や身延エリアへの観光客が増えた場所でもあるという。
南山梨一帯は古くから山岳信仰や川に関する信仰が残る地域で、富士川流域を中心に「かっぱ」や山の神などの伝承が語り継がれてきた歴史がある。妖怪の姿を通じて自然への畏れや暮らしの知恵を伝えてきた土地柄でもあり、同展では、そうした背景を掛け軸絵という形に落とし込み、解説となるお話と併せて紹介する。
展示では南山梨ゆかりの妖怪表現に加え、県外の妖怪作家の作品も並べる予定で、地域外のクリエーターが捉えた妖怪像を通じて、多様な視点から妖怪文化に触れられるようにするという。
会期中、展示と併せて怪談会やトークショーを行い、妖怪や地域の民話に詳しい語り手や関係者が登壇する。怪談会では南山梨周辺に伝わる話題を中心に語り、トークショーでは妖怪表現や地域文化との関わりをテーマに、作家や企画関係者が話を進める。南山梨の妖怪や信仰と関わりのある場所を巡るバスツアーも計画し、寺周辺や地域のスポットを訪ねながら伝承の背景を知る内容を予定している。会期中の土曜・日曜にはキッチンカーも出店する。
大蛇堂店主の一條さんは「常幸院での展覧会は昨年に引き続き2二年目の開催。南山梨ゆかりの妖怪や神様を描き、掛け軸の形で本堂や客殿に飾らせてもらう。身延の企業団体と連携し、単なる絵の展示を超えた、たくさんのイベントを用意することができた。ミステリーバスツアーや普段立ち入ることのできない寺の隠し階段奥で繰り広げられる怪談会、キッチンカーなどの飲食に、県外作家を招いたグッズ販売もある。展覧会を通して地域の伝説や伝承に触れ、身延町をはじめとした南山梨の郷土の面白さを体験してもらえれば」と話す。
開催時間は9時~17時。参加無料。