甲州印伝工房「印伝の山本」(甲府市朝気3)が9月25日、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をあしらった「EXPO2025 ミャクミャク 甲州印伝 がまぐち」の新色ブラックを発売した。
「EXPO2025 ミャクミャク 甲州印伝 がまぐち」の新色ブラック
同商品は、鹿革に漆で柄を付ける甲州印伝の技法でミャクミャクを表現したがま口。昨年発売したブルーは、用意した200個が約2分で完売した。当時は通販サイトの委託を受けて同社が製造・納品する形で、同社の直販ではなかった。購入できなかった人も多く、万博閉幕後も再販を求める問い合わせが100件以上寄せられたという。
こうした声を受け、今回は同社が2025年日本国際博覧会協会と直接ライセンス契約を結び、再販に踏み切った。新色には、ミャクミャクの公式カラーバリエーションの一つ、モノクロ版「黒ミャクミャク」を採用。3代目で甲州印伝の伝統工芸士の山本裕輔さんは「ミャクミャクといえば赤と青のイメージが強い。単純な再販ではインパクトが弱いので、新しい色を加えたかった」と話す。
同社はこれまで「ゆるキャン△」「ドラえもん」など複数のキャラクターとのコラボ商品を手がけてきたが、ミャクミャクのがま口は累計約2000個を製作したといい、「ここまで売れたキャラクターはない」と山本さん。購入客は女性が多いという。
付属のチャームには、甲府の伝統工芸士が手がけたオリジナルの甲州水晶を使う。山本さんは「甲州印伝とオリジナルの甲州水晶、山梨の2つの伝統工芸を組み合わせたアイテムは珍しい。ミャクミャクを通じて甲州印伝を知ってもらい、従来の印伝ファンにも新しい試みを楽しんでもらえれば」と話す。
現在は受注生産で、注文は約200~300件に上り、年内は受注分の製作で手いっぱいの状態。来年早々に店頭での販売を始めるほか、県内の土産物店への卸売りの交渉も進めている。販売は2027年末ごろまで続ける予定。
価格は9,900円。現在は同社オンラインショップで販売する。