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甲府で「ヒストリーガイド育成講座」 寺院と連携し受講生募集

一日ツアー「お寺を繋いで歩く てらるく」の様子。(写真提供=地域とお寺を繋ぐ会)

一日ツアー「お寺を繋いで歩く てらるく」の様子。(写真提供=地域とお寺を繋ぐ会)

 甲府市内の寺院や史跡を舞台に10月から、任意団体「地域とお寺を繋(つな)ぐ会」が山梨の歴史や文化財、自然を学ぶ人材育成プログラム「ヒストリーガイド育成講座2026」を開く。

自然を学ぶ人材育成プログラム「ヒストリーガイド育成講座2026」

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 県内に残る歴史文化財や自然資源を体系的に学び、「自分の言葉と体感で語れるガイド」を育てる4日間の実践型講座。同会が企画・運営し、一般社団法人「Re+ act association」(甲府市)が協力団体として行政との連携や広報を支援する。公益財団法人「山梨鈴木助成事業財団」の助成事業で、将来的には甲府市観光協会の観光人材育成事業との連携を目指し、観光・文化・教育の分野を横断する人材育成のモデルとして位置付ける。

 同会は2025年設立。会長の竹田夕子さんは、2021年に設立した同法人の代表理事も務め、共生社会の実現に向けた教育・文化事業や子ども・若者支援、人材育成講座などに取り組む。同会が主催する一日ツアー「お寺を繋いで歩く てらるく」は2024年春に始まり、今年で3年目。甲府市内の寺院や歴史的な建造物など、地域に静かにたたずむ魅力に焦点を当て、これまでのツアーでは円光院や東光寺、能成寺、甲斐善光寺、積翠寺などを巡った。

 講座は甲府五山をはじめとする寺院と協働し、寺院文化を軸に地域の精神文化に触れながら学ぶ内容。甲府五山は、臨済禅に深く帰依した武田信玄が京都や鎌倉の例に倣って定めた長禅寺、東光寺、能成寺、円光院、法泉寺の5寺で、いずれも武田氏とゆかりが深い。講座は「てらるく」の体験型ツアーとも接続し、修了者が観光案内や地域イベントなどで活動できる仕組みづくりも進める。

 講師は4人。歴史・文化財分野は森原明廣さん、自然環境分野はアドレスあかねさん、写真表現ワークはideyaの川手貴人さんが担当し、竹田さんはガイド実践を受け持つ。

 1日目の10月24日は座学の基礎講座で、森原さんが武田氏ゆかりの史跡や寺院文化、都市形成の歴史を体系的に解説する。2日目の11月22日は森原さんと竹田さんの案内で、武田氏館跡(甲府市古府中町)や湯村山(湯村)などを歩くフィールドワークを行い、文化財の見方や現地での視点を学ぶ。3日目の12月5日は深草観音(上積翠寺町)方面でのフィールドワークで、アドレスさんが地形や地質、植生から歴史を読み解く自然講座を、川手さんが写真で地域の魅力を切り取る写真表現ワークを、それぞれ行う。最終日の2027年1月11日は、甲斐善光寺(善光寺3)ルートで成果発表会を開き、受講生が実際にガイドを行い、森原さんと竹田さんが講評する。成果発表会は一般公開も検討する。

 写真やSNSでの発信を学ぶ若い世代向けの内容を取り入れ、世代間の知識の差を埋めることも狙いの一つ。受講を通じて、山梨の歴史や文化財の背景と価値、自然と歴史のつながりを総合的にひもとく力、相手の心に届く体験の組み立て方、写真を生かした発信の技術などを身に付けることを目指す。修了時の審査に合格した受講生は「てらるく認定ヒストリーガイド」として活動できるほか、フォローアップ講座の優先予約枠も用意する。講義資料は教材としてまとめ、講座終了後も継続して学べる仕組みを整える。

 関連企画として、10月31日には寺院や地域の事業者と連携し、3カ所の寺院と地域の手仕事を巡る体験型の「てらるく」ツアー「城東クランク~甲府城ルート~三カ寺と手仕事を巡る」を開く。

 竹田さんは「これまで『お寺を繋いで歩く てらるく』を企画・運営する中で、私自身が知らなかった歴史、自然、文化、そして身近な環境の魅力に気づかされ、どんどん甲府の街が好きになっていった。その魅力は参加者にもしっかり伝わり、『他県から来た友人を同じルートで案内した』『海外からの友人にここを紹介したい』などのうれしい声をいただくようになった。今後は、『ザ・観光』にとどまらない、人と人とのつながりを大切にしたガイドを増やしていければ」と話す。

 現在、受講生を募集している。開催日は、10月24日・11月22日・12月5日・2027年1月11日。各日とも午前・午後の終日。参加費(全4回分)は、一般=1万円、学生=5,000円。定員10人。申し込みはウェブで受け付ける。応募締め切りは10月10日。

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