北杜市明野総合会館(北杜市明野町上手)多目的ホールで9月22日・23日、熊本県山都町を拠点とする劇団天然木がミュージカル「令和いきもの会議」を上演する。主催はどんぐりと山猫舎。
同劇団は1996(平成8)年、子どもミュージカルの劇団として熊本市で旗揚げ。2005(平成17)年に山都町へ拠点を移し、家族に協力者を加えた形での活動を始めた。自作自演の出張ミュージカルを県内外で続け、2008(平成20)年からはYMKミュージカル体験クラブの講師として、子どもと劇団員、保護者が手作りする舞台を毎年発表している。2015(平成27)年には早川倉庫杯若手演劇コンテストDENGEKIで、久枝しずくさんと久枝りんかさんの二人芝居が優勝。これまでにRKK、BS日テレ、KKTで5本のドキュメンタリーが制作、放送された。「ビー子は飛んでいった」「わけありなごみ」など、環境問題を子どもと共に学ぶ作品を多く手がけてきた。
作品の舞台は2026年。地球が6度目の大量絶滅のただ中にあるという設定で、会議を開くのは人間だけかという問いから、生き物たちが各方面から会場に集まってくるというストーリー。登場するのは、山からカモシカとツキノワグマ、干潟のムツゴロウとシオマネキとアサリ、海から太刀魚、人間のそばに暮らす牛と猫、そして大きな桜の木。穴を掘るもの、反すうするもの、尻尾を出すもの、腹を見せるものと、それぞれの生き方を示しながら意見を交わし、意見番として恐竜ミフネリュウが加わる。子や孫に残す未来をどう考えるかを、観客も会議の参加者として受け止める構成で、環境について考える内容。
今回の演目の原型は、2023年にYMKミュージカル体験クラブが地元の産業廃棄物処分場問題を水俣で学びながら考えた「水の山と千年の木」。2024年にはその続編に当たる「令和いきもの会議」を10人の中高生と共演する形で発表。今回は劇団員が演じる天然木バージョンとして改作した。出演は、振り付けとイラストを担当する長女の久枝しずくさん、脚本を手がける次女の久枝りんかさん、美術と照明を担う父の鷺さん、脚本と作曲、ピアノを務める母のHISAさん、長野県から移住した長女の夫の田村吉さん、音響とギター、ベース、パーカッションを担当する時川大輔さん、2024年のティーンエージャー版から続けて出演する藤井つばめさんの7人。
しずくさんは「これまではファンタジーをすることが多かったが、ここ数年は環境問題に取り組んできた。熊本を中心とした環境問題だが、山梨も水がきれいだったり自然が豊富だったりする。全国各地で共感してくれる人がいると思う。楽しく環境問題を学び、山梨の皆さんともつながれれば」と期待を込める。
今年の「令和いきもの会議」は全国を回る公演の一環で、7月25日の熊本県水俣市を皮切りに、宮崎県延岡市、三重県伊賀市、長野県大鹿村、滋賀県甲賀市を巡り、北杜市が最後の会場となる。北杜市での上演は、主催するどんぐりと山猫舎と劇団の長年の交流が背景にあるという。今回で6回目の公演。
公演に先立ち、9月20日には同会場で「天然木と一緒に作ろう! ミュージカルワークショップ」を開く。
上演時間は、22日=16時~18時、23日=13時30分~15時30分。チケットは、大人=2,500円、こども子ども(4歳~18歳)=1,000円(当日券は500円増し)。