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5年ぶり「ジャイアントループフェス」甲府舞鶴城公園で初開催

「GIANT LOOP FES 2024」39degressのステージの様子

「GIANT LOOP FES 2024」39degressのステージの様子

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「GIANT LOOP FES 2024」が6月8日、舞鶴城公園(甲府市丸の内1)内自由広場の特設ステージで行われた。

「GIANT LOOP FES 2024」スタッフ

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 主催は佐川哲也さん(ボーカル)、和田健太郎さん(ギター&コーラス)、雨宮鉄也さん(ドラム)を中心に、2002(平成14)年に甲府で結成されたバンド「THE NO EAR」。現在は、中山敬広さん(ギター&コーラス)、秋山慶行さん(ベース&コーラス)が加わり5人で活動する。

 同イベントは2004(平成16)年、「THE NO EAR」ボーカリストの佐川哲也さんが23歳の頃に参加していたバンド「NOB」のボーカリスト、鎌田真輔さんが交通事故で亡くなり、2014(平成26)年の10周忌に何かできないかと、仲間や先輩のバンドに声をかけて開いたのが始まりだった。今年は20周忌となる。

 「GIANT LOOP FES 2014」は甲州市神金村神スタ広場(甲州市塩山下小田原)で初開催し、800人を動員した。「HAWAIIAN6」「dustbox」「OVER ARM THROW」「ATATA」なども参加し、2015・2016・2017・2019年にも同所で開催。その後、コロナ禍でバンド活動をすることができず5年ぶりの開催となった今回。神金村の黒川武雄村長が2020年6月27日に病気で亡くなり、イベント会場として使えなくなった。佐川さんらは、山梨県内で音楽フェスが開けそうな場所をしらみつぶしに訪れたが、ピンと来る場所がなく途方に暮れていたという。2023年、偶然散歩している時に舞鶴城公園自由広場を訪れた、その時、「ガツンと雷に打たれたかのような衝撃」が走ったという。「ここしかない。ここに黒川さんの思いも連れて行く」と決意した。山梨県が管理する施設で、難題が山積みだったが、メンバーやさまざまな人の力を借りて開催することができたという。

 当日、会場には「GIANT STAGE」「LOOP STAGE」の2つのステージを設け、県内外の10バンドがステージを披露したほか、6つの飲食テントと5つの物販テントが並んだ。県内外から約1200人が来場したという。

 「THE NO EAR」の雨宮鉄也さんは「甲府では恐らく初めて、地元アーティストによるロックフェスを開催した。バンドによるライブパフォーマンスはもちろん、地元で飲食を営む店にも出店してもらい、山梨の食の魅力も伝えることができた。音楽に限らず、芸能、芸術といった活動をするとなると地方でなく都心へ出て行ってしまう傾向がある中、こうした音楽の祭りを地元で行っていくことで、『地元で音楽活動をすることの未来や希望』『自分の街にもすてきな音楽フェスがあるという誇り』を持ってもらえるよう今後も続けていきたい。バンドの呼びかけやスタッフの働きかけによりゴミの問題もなく当日を終えることができた。音楽、バンドのフェスの魅力、作る、届ける、共感し、会場にいる皆で感動する。音楽のライブ配信などが普及していく中、画面の中では体験できない生の音楽の素晴らしさをこれからも発信していきたい」と話す。

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