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甲府・富岡家住宅など県内17会場で「富士山芸術祭」 テーマは「生きる」

現代アートの芸術祭「富士山芸術祭2026」。展示にとどまらず、音楽・舞踊・伝統芸能・パフォーマンスなど多彩なプログラムを展開する。(写真提供=富士山芸術祭実行委員会)

現代アートの芸術祭「富士山芸術祭2026」。展示にとどまらず、音楽・舞踊・伝統芸能・パフォーマンスなど多彩なプログラムを展開する。(写真提供=富士山芸術祭実行委員会)

 山梨県内17会場で10月17日から、現代アートの芸術祭「富士山芸術祭2026」が開催される。

「富士山芸術祭2026」メインビジュアル

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 2022年に初開催し、4年に1度開く芸術祭で、今回が2回目。「感動!体験!発見!」を掲げ、全体テーマは「生きる」。自然災害や社会の大きな変化が続く中、何を大切に未来へ歩むのかを問うテーマで、45人のアーティストが富士山と山梨の風土を背景に作品を発表する。美術館に限らず、寺院や歴史的建造物、酒蔵、偉人ゆかりの地など、今も人々の営みが続く場所を展示空間に、富士山を核に県内各地の文化資源を結ぶ広域回遊型の芸術祭。

 会場は甲府・中央、山梨、韮崎、北杜、峡南、富士五湖のエリアに点在し、会場ごとに開催期間が異なる。甲府市内では4会場を使う。富岡家住宅(善光寺町)は10月17日~11月8日の開催で、副実行委員長で硯(すずり)造形家の雨宮弥太郎さんや須田悦弘さん、阪本トクロウさんら12人が出展する。甲斐善光寺(善光寺3)とART SPACE 夢(中央2)は10月31日~11月8日に開く。

 11月8日には、こうふ亀屋座(丸の内1)を中心に「江戸の賑(にぎ)わいを楽しむ一日」を開催。ちんどん喜助・豆助、花魁道中、新星劇団「山田ふぁみりー」の公演を行う。

 県内のほかの会場は、韮崎大村記念公園 螢雪寮(韮崎市)、明治天皇圓野御小休所(同)、平山郁夫シルクロード美術館(北杜市)、ポール・ラッシュ記念館(同)、根津記念館(山梨市)、海禅寺(中央市)、旧二葉屋酒造(市川三郷町)、近藤浩一路記念南部町立美術館(南部町)、岳麓翠苑(富士河口湖町)など。

 期間中は鑑賞だけでなく、体験型のワークショップも用意する。鬼面瓦作り、親子だるまワンダーランド、すみすり、宝石研磨、竹細工、手すき和紙、線香花火づくり、日本画などを予定。イベントでは、茶の歴史をテーマにした「清談茶会」(10月16日・17日)、日本航空高校太鼓隊とCHUTA・YULIさんのコラボレーション、ストリングラフィのコンサート(以上10月24日)、書道パフォーマンス(11月3日)などを行う。作家が自作について語る「アーティスト・トーク」は、富岡家住宅、根津記念館、近藤浩一路記念南部町立美術館で開く予定。

 会場を巡るオフィシャルツアーバスも運行する。甲府駅発着などのコースのほか、新宿駅発着の特別企画として、同芸術祭の顧問で染色家、横浜美術大学の加藤良次学長が監修する「芸術祭探究ツアー」(11月5日)や、「お寺・仏像研究家」として活動するお笑い芸人のみほとけさんと巡るツアー(11月1日)を企画した。

 実行委員長の石田泰人さんは「単なる作品展示ではなく、山梨に受け継がれてきた歴史、文化、自然、人々の記憶にアートの力で光を当て、地域に眠る価値を掘り起こし、未来へつなぐ試み。富士山を精神的な核として県内各地の文化資産を『線』で結び、伝統と現代、過去と未来、地域と世界をつなぐ。山梨そのものを舞台に、土地の物語とアートを巡りながら『生きる』豊かさを発見する、広域回遊型の芸術祭」と話す。

 開幕前日の16日には、「韮崎大村記念公園 螢雪寮」で開幕記念レセプションを開き、一般公開に先立ち作品を披露するほか、書のパフォーマンスや茶、食で芸術祭の幕開けを演出する。

 開館時間は会場により異なり、甲府市内の3会場は10時~17時。共通パスポートチケットは、前売り=2,500円、当日=2,800円(協賛店で使える「アート応援クーポン」500円分が付く)。一部の美術館・寺院では別途入館料や拝観料が必要。11月15日まで。

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